1日1曲作るために(メモ)

◆構想・事前準備編

1.リファレンス曲を用意する
リファレンス曲というのは、制作のときの参考曲のこと。こういう雰囲気の曲を作りたい、という楽曲を数曲用意しておくと、時間短縮になりますし、方向性がブレません。

2.絵や小説などをモチーフにする
音楽以外のものをテーマにして曲を作るという方法です。絵や小説、映画などの雰囲気を音楽に反映させると、芸術的な曲を作ることが出来ます。

3.シチュエーションから考える
BGMやアンビエント系の楽曲に有効な方法。どのようなシチュエーションで使える楽曲なのかをあらかじめ決めておくと、音色や構成が決まりやすいです。

4.プリセットの音色やループ素材を発展させる
シンセのプリセットやループ素材などからインスピレーションを得る方法です。「これ、使えるな」というものを組み合わせたり、発展させていきましょう。

5.設計図を作る
構想の時点で曲の設計図を自分なりの方法で作っておくと、あとあと捗ります。楽譜で作るだけでなく、絵や図解、文字でも大丈夫です。

6.散歩・お風呂など気分転換をする
行き詰まってきたら、気分転換をしましょう。お風呂や散歩をすると、ふと良い案が思い浮かぶことがあります。

7.得意な楽器を最大限活用する
ギターやピアノなど、得意な楽器を最大限活用しましょう。やはり、得意な楽器は自由度が高いです。

8.苦手な楽器を使ってみる
あえて苦手な楽器を使って作曲してみると、思わぬ発見があります。勉強にもなりますので、一石二鳥です。

◆制作編

9.時間制限・締切を作る
やはり締切があると早く曲を作れます。趣味でやっているときでも、自分で期限を決めておくといいでしょう。

10.DAWのプリセットを作る
いちいちトラックを立ち上げたりするのは面倒なので、あらかじめプリセットを組んでおきます。ロック用、オーケストラ用などジャンルごとに異なるプリセットを用意しておくのもいいと思います。

11.曲の長さをざっくり決める
早く作曲するためには、最初から枠組みを制限しておくのが一番効率的です。ポップスは大体の長さが決まっていますが、劇伴やBGMなどでは最初に時間を決めておくと楽です。

12.使う音色・楽器を制限する
使う音色や、楽器を制限すると自然とピースの埋め方が定まってきます。自由すぎると逆に非効率です。

13.とりあえず思いついたところから手をつける
最初から順番に作ったり、サビのメロディから作ることにこだわらず、とりあえず思いついたところから埋めていきましょう。ちなみに僕はギターソロから曲を作ったことがあります。笑

14.コードから作ってみる
何も思いつかないときにはコードから埋めておくと、コードがガイドにしてメロディを作ることができます。コード進行は他の曲を真似してもOKです。

15.リズムから作ってみる
ドラムやベースから作るとリズミカルな楽曲を作れます。とりあえずキメを作るだけでも全然違いますよ。

16.構成を決める
ざっくりと、方向性が定まってきたら、曲の構成を決めましょう。目指したい曲の時間に合わせて小節数を決めると楽です。

17.思いつかないところはとりあえず理論的に詰める
思いつかないところも無音にせず、理論的に音を置いておきます。とりあえず、音があるだけで発想が膨らみます。

18.歌メロは歌って作る
シンセやピアノで歌メロを作ってしっくりこないことがよくあります。歌が下手でも歌のメロディは歌で作るのがおすすめです。

19.ショートカットキーを最大限活用する
DAWのショートカットキーを覚えおきましょう。ストレスも減らせます。

20.色々な環境でモニターする
ミックスをするときにはいろいろな環境で聴きましょう。イヤホンやヘッドホンを変えるだけでなく、外を散歩しなが聴くと気付きがあります。

◆番外編

21.日頃からフレーズを貯めておく
日頃からアンテナを張っておいて、思いついたフレーズやアイデアなどをメモしましょう。スマホについているボイスメモ機能を活用すると楽です。

22.たくさんの曲を聴く
好きなジャンルやバンドだけでなく、聴いたことがない音楽を積極的に聴いておきましょう。自分が得意なジャンルに落とし込んだり、違うジャンルの曲を作ることは上達につながります。

23.耳コピする
耳コピも引き出しを増やすのに役立ちます。音感も鍛えられるので、イメージしたものをすぐに音にできるようになります。

24.何か楽器を練習する
何か一つでも楽器が弾けるようになると、それを軸に作曲ができるようになります。特にピアノはおすすめです。打ち込みが高速化します。

25.作曲をルーティーン化する
やっぱり、毎日曲を作っているとだんだん早くなってきます。毎日は無理でも、週末作曲を習慣化すると、どんどん早くなりますよ。

◆実際に制作を始めるまでが勝負

手当たり次第に作るより何を作るかを先に決めるのが効率のキモです。
要するに音楽制作を効率化するためには、実際に作る前段階、つまり「着想の段階」で何を作るかをあらかじめ決めてしまうことが大切です。
僕はこの段階で、曲の構造や、長さ、ジャンル、リズムパターンなどをできるだけ具体的に記した「音楽の設計図」を作っています。
別に楽譜じゃなくていいです。自分に分かりやすいように文字や図、絵、表などを適当に組み合わせましょう。

◆「いつもの作業」をプリセット化

ドラムのパラ出しといったトラックルーティング作業や、音色を探す作業など、いつもやる作業は全てプリセットによって自動化してしまいましょう。
こういったプリセットを作る作業は音源単位で行ったり、作編曲・ミキシング等の工程に分けてDAWのプロジェクトファイル単位で行うことも作業効率をアップさせるためには重要となってきます。
今から作る曲が人生で最後の曲でない限り、プリセットを作ることは大変おすすめです。
音源のプリセットではジャンル毎にフォルダ分けをしたり、ファクトリープリセット(音源に付属のやつ)でも名前を自分にわかりやすく変えるのもおすすめです。
また、プロジェクトファイルのプリセットでは「とりあえず使う可能性のあるプラグイン・トラック」を全て立ち上げておくことが重要だと思います。

◆作編曲段階でのプレイバックは最小限に

制作作業中に一番時間を消費しているのって「プレイバック」だと思うんです。
ありがちなことですが、制作に行き詰まった時にとりあえず完成している部分を繰り返し再生して満足してしまい、結局飽きてDAWを閉じてしまう。
完成してもいないのに、出来たところを繰り返し聴くのはただの現実逃避です。
また、繰り返し聴くことで耳が疲れたり、現状に慣れてしまい、適切な判断が難しくなってしまうことも考えられます。
このように、制作に行き詰まったとき、完成しているところを繰り返しプレイバックしてしまうことは誰にでもあると思いますが、効率の観点では全くオススメできません。
プレイバックをするときには「何をどう確認したいからプレイバックをしよう」という目的をもってやっていきましょう。

◆ショートカットキーを覚える

既に色々なところで言われていますがショートカットキーは本当に便利。
ショートカットキーで短縮出来る時間は1回数秒程度ですが、それが積み重なってくると数十分から数時間も差が付きます。
面倒な作業を毎回やってるとモチベーションも下がりますし、ぜひ覚えたいところ。
DAWのショートカットキーも勿論ですが、プラグインにもショートカットキーが用意されているものもあるので、「コレめんどくせえ」と思った作業はショートカットキーがないか調べてみましょう。
(DAWのものは当たり前として)個人的に覚えておくべきだと思うものは、ピッチ修正系プラグインのショートカットキーですね。
覚えると超捗りますよ。

◆勉強をするときは曲を作りながら

勉強しようと思って理論書やネットの情報を読んでも、実際に曲を作るときにはすっかり忘れてるなんてことよくありませんか?
製作中に運良く思い出して使おうと思っても「どんなんだったっけ」ともう一回文章を探すことになる手間も考えられますし。
なので、音楽理論や、聴いたことがないジャンルを勉強するときには、曲を作りながらやったほうが身につきやすいです。
英語を身につけるためには、英語圏の国に行くのが一番早いのと同じ。

◆資金が許す限り効率化する機材を買う

パソコンのドライブをHDDからSSDに変えた時の感動を僕は忘れません。
DAWの起動にかかる時間が半分になった。財布の中身も半分になった。
効率の最終手段は機材です。
パソコン、SSD、モニター、フィジコン、椅子、音源、MIDIキーボードなどなど。色々ありますが必要なものを資金が許す限り買いましょう。
モチベーションもあがります。ですが買うだけで満足してしまわないようにしましょうね。

◆最初はコピーから始めよう

初心者がいきなりハイクオリティな曲を作ることは不可能です。
楽器を演奏する人は既存の曲をコピーするところから始めることが多いですが、なぜかDTMを始めた人は最初からオリジナル曲を作ろうと思ってしまいがちです。
全てのことは真似から始まります。
特に楽器などの音楽経験がない人は音感が身に付いていないので、最初はコピーから始めましょう。
またオリジナル曲を作るのに比べて、コピーは目的地がはっきりしているので、
何をやればいいか分からない人はとりあえず好きな曲をコピーしておくのがおすすめです。

◆機材のせいにしよう

機材のせいでいい曲が作れないなら、機材のせいにしてしまいましょう。
こんなことを言うと「安い機材でも素晴らしい曲を作れる人がいる」なんて反論をされそうですが、ジャンルによってはやっぱりそれなりの機材が必要になります。
機材のせいで挫折してしまうくらいなら、曲が作れないのを機材のせいにして心の平安を保ちましょう。

◆お金があるなら機材を買おう

さっきとは逆。
機材を買えるお金があるなら機材を買ってしまいましょう。
高級なソフト音源や、使いやすいMIDIキーボード、トラックボールなどなど、お金はいくらあってもたりません。
機材を集めるとモチベーションも上がりますし、曲のクオリティも多少は上がります。
時間短縮になるようなプラグインなどはストレスを減らせるので積極的に買っていきましょう。
制作のときのストレスは挫折の原因になります。

◆使う機材を制限しよう

せっかく機材にお金を使い込んだのに、種類が多すぎて持て余してしまい、曲が作れなくなることってよくありますよね。
そんなときには使う機材やソフト音源を制限して作曲をするとスムーズにいくことがあります。
「今回はコレとコレとコレを使って一曲作ってみる」なんて感じでゲーム感覚で作曲をすることができます。
初心者の人は一つの機材を本気で使いこなせるようになることを最優先させましょう。
一つの機材を極めれば、機材ごとの違いが分かるようになりますし、他の機材を使ったときにその知識が応用できるようになります

◆やる気が出ないときにはやらなくていい

趣味でDTMをやっている人は特にそうです。
苦痛なのに無理してやるよりは、やりたい時にやるスタイルの方が長続きします。
バンド活動などで、どうしても曲を作らなくてはいけないときには締切を決めたりすると良いと思います。

◆躊躇なくパクろう

曲が思い浮かばなくて挫折してしまう人はよくいます。
そんなときには躊躇なく他人の曲をパクってしまってOK。
別に世の中に出す曲でなければそのまま真似をしてしまってもいいですし、オリジナルソングを作る時にも上手にパクれば誰にも批判されることはありません。
特にコード進行はまるまる誰かの曲を真似してしまうのがおすすめです。
コード進行に著作権はありません。プロもコード進行をパクります。
コード進行は音楽家にとって共有財産なんです。

◆楽しんでクソ曲を製造しよう

どんなに才能がある人でも最初は誰もが初心者。
最初から素晴らしい曲を作れる人なんていません。
なので、初心者の人は負い目を感じること無くクソ曲を製造していきましょう。
クソ曲でも途中で諦めず、とりあえず最後まで完成させる癖をつけるとどんどん上達していきますよ。

◆他人に聴いてもらおう

どんな趣味でもそうですが、一人でやるとなかなか長続きしません。
DTMは基本的に孤独な作業が続きますが、出来た曲を友人や家族などに聴いてもらうことを目標にするとモチベーションが上がります。
近くに聴いてくれる人がいないときにはネット上で公開するのもいいと思います。
批判をされても、アドバイスとして受け取っておきましょう。

トラックが増える理由

◆音作りのため

音作りを追及していくとトラックは増えがちです。
具体的に言えば、上級者は音作りのために、もともとは同じ内容の1つのパートを複製して帯域ごとに処理を変えたり、同じフレーズでも異なる音色の楽器を重ねて音に深みを加えたりします。
たとえば、これは有名なティップスですが、EDMなどのベースを作るときは通常のベースに加えて、超低音域を補強するための「サブベース」という音色を作ります。
また、ギターやベースがメインのバンドサウンド楽曲でも、ドラムのパーツごとにトラックを分けたり、ギターでもコード弾きと単音弾きでトラックを分けたりすることも有名な方法ですよね。

◆ミックスが楽だから

オートメーションを書けば済むところも、音量管理を簡単にしたり、シーケンス画面を視覚的にわかりやすくしたりするために、トラックを分ける場合があります。
例えば、僕は同じ音色の楽器をAメロ、Bメロ、サビで3つに分けることがあります。
こうすることで、セクションごとの音量管理が楽になるんですね。
Bメロに比べてサビの音量を上げたいとき、サビに鳴るトラックだけを集めてバスでまとめておくと簡単に操作できます。
それ以外にも、ドラムのタム類をまとめたバストラックを作ったり、ボーカルをダブルで重ねたり、いろいろと試行錯誤をすることが多いです。

◆ワンショットの効果音などが増えるから

クラブ系などに顕著ですが、声ネタやライザーノイズ、インパクト系の効果音、昔ならオケヒットなどを楽曲の彩りのために追加しますよね。
これらのワンショット効果音は楽曲全体を通して鳴っているわけではありませんが、1トラック使います。
最近はバンドサウンドの楽曲でも、クラブ系っぽいアレンジの楽曲も増えているので、効果音でトラックが増える傾向があるんじゃないでしょうか。

◆目立つわけではないが、聴覚上重要な音を追加するから

効果音と重複するところがありますが、トラックの帯域バランスや奥行きなど考えて、目立たない音を追加することが多いです。
高音域が足りないときには、高音域を補うシンセを入れたり、奥行きを出すためにパッド系の音色を入れたりします。

必要なら増やす、いらないならそのまま。
肝心なのはそれを判断できる耳を育てることではないでしょうか。

§ 基本コードイメージトレーナー


「ジャズピアノ・ゼロからの独学」様より

yuri
音楽とお酒が大好きな鍵盤弾き。
現在バンドは「七歹」と「Amanoth」に参加。
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